https://youtu.be/5lat6EJSruQ

10月11日から全国旅行支援が始まり、旅行に対して世の中が積極的になっている時期に、この事故のニュースは衝撃的でした。

【10月13日:観光バス横転】

ランチしてる時にテレビでニュースを見ていて「心肺停止の方が1名」と聞いた時に、真っ先に添乗員だと思いました。夕方のニュースを聞いて、死亡者1名かつお客様だったことを知り、さらに衝撃を受けました。

観光業に携わっている者として他人事に思えなかったのと同時に、もしも自分がこの場に立ち会っていたとしたら何をしていただろうか?ブレーキが効かないと、もしドライバーさんが言っていたとしたら自分には何が出来るだろうか?事故が起きて、救急車や会社に連絡が済んだ後、自分は何をするだろうか?お客様にどんなご案内が出来るだろうか?そいえば、閑散期の内に、応急処置の講習を受けたいと思っていながらまだ受けていない・・・

バスツアーにおいて、添乗員は最悪いなくてもツアーは進んでいくけど、バスのドライバーさんがいなかったら始まりもしない。バスのドライバーさんの替わりは、ツアーの参加者の中にはいない。

社長の記者会見を聞いて

https://youtu.be/bKCzh8dI58M

ツアー主催のクラブツーリズムの社長と営業本部長、美杉観光バスの社長の3名が17時30分から記者会見を行っていた。記者会見を聞いてて思ったのは、クラブツーリズムの酒井博社長は淡々としていて、美杉観光バスの吉田典弘社長は挙動不審だなと思いました。

記者会見が進むにつれて、酒井社長は説明責任を果たそうとしているのに対して、吉田社長は質問に対して「聞いてない」という返答が多く、見ていて聞き苦しい会見だった。

クラブツーリズムの酒井社長は、添乗員も負傷していたので多くの事は聞けていないことと、怪我の重度によって病院が分かれていること、それぞれの病院に社員を派遣したことを報告されていた。「お客様は帰着したのでしょうか?」という質問に対しては、病院に搬送されて、検査を受けてから、お医者様から許可が出ないと帰着できないので、埼玉から出発ということも考慮すると、まだ誰も帰れていないと思いますと答えていた。それぞれの病院に社員を派遣したことから、社員への支持出しは、おそらく現場を知る人間がしているだろうし、その社員が社長に状況報告をしているかと思います。会見が17時30分だということを考えると、そこまで多くの情報は持ち合わせていないかと思います。

不謹慎というのは自覚していますが、バスのドライバーさんが可哀そうだと思ってしまいました。

聞けばまだ26歳!?トラックの運転手経験を経てから観光バスのドライバーに転職されたとニュースで聞きました。観光バスのドライバーさんは人手不足で、高齢化していると聞くので、将来有望だったことでしょう。ドライバーさんは車庫を出発してしまったら台数口でない限り頼れる人は近くにいない。孤独な職業だなと改めて思いました。

美杉観光バスの社長の記者会見での挙動不審さは気になりましたが、こう大々的にバス会社の名前が出てしまって、抱えいる社員やドライバーさんの未来、会社の未来について考えたら仕方がないとも思いました。色々な旅行会社とのお付き合いがあるかと思いますが、依頼が途絶えてしまうであろう事は私でも予測できます。

クラブツーリズムについて

クラブツーリズムには色々なテーマのツアーがありますが、根本はアクティブシニア層に向けたツアーだと聞きました。今現在、私が勤めている会社のお客様層はまさにシニア層なので、クラツーの企画は結構参考にさせて頂いております笑

今の会社に入社する前、私は派遣添乗員でした。クラブツーリズムのツアーに添乗する機会は残念ながらありませんでした。クラブツーリズムの添乗をするためには登竜門研修(宿泊研修)を受けないといけませんでした。まず、そのハードルが私には高かったです。

クラブツーリズムの仕事が割り振られる添乗員は、私からみたら会社から信頼のある人という印象でした。「登竜門研修受けてみる?」と聞かれた時は凄く嬉しかったです♪クラツーの添乗打ち合わせの現場に一度だけ付いていったことがあるのですが、ルールが多くて大変だったのと、登竜門研修の日程に休みが取れなかったこともあって、私がクラツーの添乗員になることはありませんでした。

バス会社について

今回は美杉観光バスが叩かれてしまっていますが、運転が荒いドライバーさんは結構いらっしゃいます。「運転が怖かった」というクレームは、よく頂きます。私の会社では、あまりにも運転が荒くて酷い人はバス会社さんにお願いして我々の仕事に関しては割り振らないようにして貰っています。

過去に、ツアー中にエンストを3回も起こしたドライバーさんがいました。その内の1回は高速道路だったので本当に怖かったです。後続車がいたら完全に事故になっていたことでしょう。最後の1回は、エンストが起きて良かった。もしもその場で止まっていなかったら、人をひいてました。何とか無事に帰ってくることが出来て思ったのは、不愛想でも良いから、安全運転してくれるドライバーさんが良いと思うようになりました。

私は未だにポンコツ添乗員だと自覚していながらも、お客様やドライバーさんの協力があって何とかなってますが、ドライバーさんは失敗が許されない重圧だけが強い職業です。ですが、そんな中で頑張っているドライバーさんがたくさんいらっしゃいます。そんな一生懸命頑張っているドライバーさんが避難されないことを願います。

最後に

亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

旅行は娯楽です。ツアーを企画する者として、巡る観光地だけでなく、どんなルートを通るのかも意識しながら企画を作成していかないといけないと思いました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6342e13c5edbb0186fc8590685c6f236b3e46a06?fbclid=IwAR3bujGbFpFuzBuF4fKpdklj9wqbTwDTpkuUfnSNZNMkPTnoZ_iIHTvupTc