大山千枚田は、平成11年「日本の棚田百選」として農林水産省に選定されました。房総半島のほぼ真ん中にあり、東京から一番近い棚田で、日本で唯一雨水のみで耕作を行っている天水田(天水に依存している水田)です。さらに棚田は、多面性機能を持っていて、これを守ることが洪水のどの災害を防止したり、貴重な生態系や環境の保全になっているそうです。
4月~5月には、田んぼに水が張られ、ゴールデンウィーク頃から田植えが始まります。機械は入ることが出来ないので作業は人の手で行われます。6月~7月は稲が育ち、一面の緑の田園風景が広がります。私が大山千枚田に行ったのが7月26日なので、このページに載っている写真は全てその日に撮ったものです。8月~9月は、稲が実り、刈りの季節になると、金色の稲穂で覆いつくされた棚田を楽しむことができます。
駐車場と見晴らし台
大山千枚田に行ったのは実はこの日が初めてで、上司からは道が狭いから気をつけてと言われましたが、ご一緒したドライバーさん曰く「対向車に気を使うくらいで、問題ないよ」とのことでした。バスも問題なく駐車できました。その後、大型バス3台やって来ました。小学校の体験授業で、この時期は田植えが終わっているので「藍染体験」とのことでした。
写真みて頂けたらお分かりかとは思いますが、そんなに広い駐車場ではないです。平日は比較的に空いているとのことですが、土日や田植えの時期は自家用車が多いらしく、観光バスを停めるのは結構大変らしいです。
駐車場から坂道を約200mくらい上がった所に見晴らし台と石碑があります。2010年9月に天皇皇后両殿下が訪れた時の感動して詠まれた短歌が石碑として残されています。
棚田オーナー制度
棚田オーナー制度とは、ひと区画の棚田を借り受け、オーナー自らが田植え、草刈り、脱殻など年7回程度の作業に参加し、収穫したお米はオーナーに配分される制度です。日本の伝統的な稲作文化を学ぶことができます。
会費は、【作業参加・交流型】は1区画(約100平米)で年間30000円。田の面積によって料金が変わります。【農作業体験。飯米確保型】は1口(100平米)で年間40000円。収穫量は天候により左右されることもありますが、日本の田園風景を守るために協力したい方や、農業について学びたい人にとっておすすめの制度ですね。さらに詳しい情報は大山千枚田保存会のHP、下記URLへ!
棚田オーナー | NPO法人 大山千枚田保存会-公式サイト (senmaida.com)
アクセス
住所:千葉県鴨川市平塚540(棚田倶楽部の所在地)
駐車場は、大山千枚田公衆トイレのある場所です。
アクアラインにある海ほたるPAから大山千枚田まで車で約1時間。最寄のインターは【鋸南保田IC】で、降りたらすぐに道の駅保田小学校があります。2019年の台風により屋根が飛ばされるという被害に遭ったとのことですが、今では元気に営業しています。
電車の場合は【JR外房線:安房鴨川駅】東口から路線バス(長狭線・金谷線)で約15分。「大山千枚田入口」下車後、案内板に沿って徒歩約20分です。アクセスとしては、圧倒的に車がおすすめの観光地です。